肌ルネプログラムHADARUNE Program
入門編DAY7
肌ルネで老いの恐怖から解放されよう老化は切ないもの
私は20代後半から美容医療に携わり、20年以上診療を続けています。
若い頃から人生の先輩方の経験談に耳を傾けることが好きで、日々の診療を通してさまざまな人生の悩みに寄り添ってきたつもりですが、老いに向き合う当事者の気持ちを理解できるなんて到底思いません。その年齢にならないと分からないことばかりだと思います。若い頃は、「老いの繰り言。くよくよしたって仕方ないでしょう。」と、心の奥でつぶやいたりもしたものです。
でも、アラフィフと呼ばれる世代になった今では、老いる切なさに共感できるようになりました。自分の両親が年をとったというのも影響しているのでしょう。
今までできていたことがだんだんとできなくなる寂しさ。健康が失われる恐怖。写真に写る老け顔に絶望…。
仏教の教えに「四苦八苦」という言葉があり、四苦とは「生病老死」のことですが、私たちの人生は思い通りにはならないという真理があることを教えています。年をとること自体が苦悩そのものといえるのではないでしょうか。
大切なことはどう生きるか
もともと日本人は、ヨーロッパの人よりも“若さ”に対する執着心があるといわれます。
一説には伊勢神宮が20年に1度、式年遷宮といって真新しい神殿に作り変えるのも、「常若(とこわか)」という発想があるからだそう。これは若々しさを永遠に保つことをよしとする日本人特有の考え方です。こうした考え方が日本人は細胞レベルで染みついているのかもしれません。今でも日本の男性は若い女の子が好きですよね!私は日本が大好きですが、若さに異常にこだわる精神性には違和感を感じています。
老化は避けられないものである以上、年をとることを嘆き悲しむ人生はつまらないし、そんなくよくよした姿は見せたくありません。目の前に興味深いこと・やりたいことがあって、それに没頭していたらずいぶん年をとってしまった!みたいな人生にできたらいいなぁと思います。年齢を重ね、艱難辛苦を乗り越えた人生は、知恵と豊かさの宝庫だと私は思います。
ヨーロッパの人は古いものに価値を見出し、日本人ほど若さに対する執着心がなく、年齢を重ねることを楽しむ文化があります。顔はシワシワでも風格あるお洒落マダムのカッコイイこと!あの貫禄は、人生の生き様を反映するもので、お化粧など上辺だけの小細工で取り繕うことは到底無理でしょう。また、元気で魅力的な高齢者は、若者に勇気を与えてくれます。いるだけで価値があります。「私も頑張ろう」って思います。
大切なことはどう生きるか。
肌ルネを実践していくと、“老い”に対して、無駄に心配することがなくなります。シミ・シワ・たるみなど、見た目の加齢変化に怯えていた人が、「あまり気にならなくなった」と思えるようになります。
ありのままの自分を受け入れ、やりたいことをやる。この精神性を手に入れることが肌ルネの究極の目的です。
さて、入門編はいかがでしたか?
肌断食を始めようとしている皆さんは、素肌の健康的な美しさを求める、新しいスキンケア時代の到来を見守る証人のような存在です。
未来のあなたは今日からのあなたの行動にかかっています。昨日までのスキンケアが今日のあなたを作るのです。
お化粧をする、しないで悩んでいる暇はありません。お化粧に費やしてきた膨大な時間とお金を、人生でもっと大切なことに当てましょう。そして、健康で美しいお肌を手に入れるだけでなく、人間的にも成長して肌ルネの好循環を生み出しましょう。
肌ルネで得られる充実した日々は、あなたの人生をより一層輝かせてくれるはずです。