2お肌への刺激を少なくする。これにはメイクやスキンケアを減らすしかありません

山口院長

白金ビューティフルエイジングクリニック院長 山口麻子

お肌の不調を招く刺激は2種類ある

お肌は、刺激によって肌荒れしたりカサカサ乾燥したりします。シミやシワの原因になることも。刺激は、お肌の老化を早める重大原因です。

刺激とは、具体的には以下の2つ。
①化粧品などに含まれる化学物質による刺激
②シャワーを当てる、擦る、引っ掻く、拭き取るなどの物理的刺激

このうち、①にも②にも関係するのが、お化粧品を使うことです。

①については、お化粧品は化学物質の混ぜ物であり、お肌を傷める強力な界面活性剤なども含まれており、かなりの刺激物である点に異論はないでしょう。
②については、例えばお化粧品をつける際、パフで肌を撫でたり、軽くたたいたり、コットンで拭き取ったりもするでしょう。これはお肌への刺激になります。

また、メイクアップ化粧品を落とす際にクレンジングでお肌をゴシゴシと擦ったりもすると思います。これは、お肌に対しては相当な刺激になって、シミやシワ、たるみを招く重大原因になります。

お化粧品は嗜好品です

皆さんお分かりかと思いますが、この2つの刺激を減らすにはお化粧品をやめる、もしくは使う量を減らす肌断食しかありません。これはメイクアップ化粧品もスキンケア化粧品も両方ともです。

特にスキンケア化粧品はお肌をキレイにしてくれるイメージ広告がされています。でも本当は、スキンケア化粧品にお肌をキレイにする働きはほぼありません。

そもそもお肌には0.02㎜の角質層という防御層があるのですが、化粧品はこの0.02㎜を濡らす程度しか効果はなく、それ以上に肌の奥深くまでは浸透しません。
お化粧品を、まるで魔法の若返り薬のように崇めている人もたまに見受けられます。でも実際は違って、お化粧品はただの化学物質の混ぜ物です。水と油を混ぜたものに過ぎず、角質層の水分蒸散を防ぐことが本来の役割です。シミを薄くしたり、コラーゲンを増やしたりといった効果は期待できません。お酒やタバコと同じ嗜好品であり、依存してしまうことに疑問を感じます。

お化粧品については本質を見極めて、正しく疑うことがとても大切だと私は思っています。