皮膚は、表皮・真皮・皮下組織の3層構造から成ります。表皮の一番上は角質層といい、その厚みはたったの0.02mmで約30%の水分を含んでいます。この薄い角質層は、紫外線や微生物、有害物質から身体を保護して、生命活動に必要な水分を保持するバリア機能を持っています。しかしながら、私たちの皮膚が常に正常の機能を保つことは困難であり、気候の変化や生活環境の変化、体調の変化、化粧品などの化学物質などにより表皮角質機能は低下して肌に微妙な変化が生じます。バリア機能の障害により角質層はめくれあがり、体内の潤い成分や水分も流れ出てしまい、肌がかさついたりザラザラすると感じます。これがドライスキンです。一般的には夏より冬に乾燥状態になります。
女性はお化粧や過剰なスキンケアによって、自らドライスキンを作り出していることがよくあります。そもそも何故女性はメークをして当たり前なのでしょうか?誰に教えられたというわけもなく、化粧水、美容液、乳液、クリーム、アイクリーム、UV、化粧下地、リキッドファンデーション、パウダーファンデーションと毎日フルメークしている人も多いと思います。塗らないと心配だそうです。女性誌や通販、テレビで化粧品情報は氾濫していますので仕方がないと思います。人前に素顔で出ることなど考えられない人もいるようです。このように毎日何気なく使用しているお化粧品ですが、化粧品は合成化学物質であり、皮膚にとって異物であります。目に見えるトラブルはないにしても、異物は異物、見えないところ、感じない程度のアレルギー反応が起きている可能性は否定できません。今まで使っていた化粧品が突然肌に合わなくなることもあります。しかも化粧品は毎日使用するものであり、何年もの蓄積はとてつもない影響を肌に及ぼすことも考えられます。今まで使っていた化粧品が突然合わなくなることだってあるのです。
さらに良くないことは、お化粧を落とすために過剰な洗顔を繰り返すことです。過度のクレンジング、石鹸洗顔で、汚れだけではなく肌の保湿成分まで流れ出てしまいます。汚れ落としに乾燥はつきものなのです。
症状例 |
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以上のような症状がある方は、ただちにお化粧を中止してお肌を休ませる必要があります。
当院ではお化粧品も含めたスキンケアの指導に力を入れています。マイクロスコープで肌の状態を確認し、水分・油分量をチェックしながら適切なスキンケアを指導します。まずは日常のスキンケアの見直しが必要で、エクセルVやレーザーピーリング、ライムライト、アキュチップなどの治療は肌が回復してから行います。肌のまず状態が悪い時にどんな治療を行っても十分な効果が得られません。乾燥肌の治療は自己の再生能力に頼るしかないのです。
肌の状態が悪い時にどんな治療を行っても十分な効果が得られません。
回復後の治療として
エクセルVは米国キュテラ社製のレーザーで、1台に3種類のレーザーを搭載しています。〈①エクセルVホワイト ②エクセルVリフト ③ジェネシス〉 ハイスペックなレーザーですので、上級者向けの仕様です。…